CULTURE 6 「スピリット」

わかんたんか=不思議で偉大なちから=大いなる創造主=曾祖父=グレートスピリット=カムイ

そう呼ばれる存在を「祖先」「親」として、
僕ら「2本足の兄弟」、「4本足の兄弟」、「翼のある兄弟」、「地を這う兄弟」
そして「動かずに伸びる兄弟」、
さらには何もしないで「いるだけ」の石や土、
すべてにスピリット(精)が分け与えられ、
すべてが、生かし、生かされ、共生している、
お互いいなくてはならない兄弟だ。

健全なバランスを保った世界があるとすれば、
生きようとするちからに満ち、
空腹のひもじさと満腹の幸福感を存分に味わえる。

スピリットを現実に認識する方法は簡単だ。
自分がどうやって生きてるか考える。
食ったから生きてる。
牛やブタや植物を食ったから。
彼等は死んでそのからだを僕らに与えてくれた。
その細胞を分解して採り込んで、僕らは生き長らえている。
彼等の命のかけらスピリットは僕らの身体で生き、
僕らは生かされる。

えい ろくすけ氏がなにかで語っているのを聞いた。
『食べる前に「いただきます」というでしょ、
あれには食べ物に対して、
「あなたのいのちをいただきます」という
祈りと感謝を込めた意味があるんです。』
だそうだ。

つづく と思う。


CULTURE 7「インディアンと英語」