EPISODE 7「地元」


『すごいもん見せてやろう。滝があるんだぜ、砂漠ん中に。』
『あぁ、知ってる。「大滝」だろ。でも前に行ったけど水なかったぜ』
『いつ行った?』
『5月くらいだったかな』
『じゃだめだ、今頃(3月)がいいんだよ。雪が解ける頃だから。
今は激しいぞ、行こう。』


砂漠の中をしばらく走り、すぐつくはずだった。
アルフレッドの表情がおかしい。


『どうした? アルフ』
『___迷った。』
『_____。』


まぁちょっと時間はかかったが僕らは「大滝」に辿り着いた。
確かに前に見た時と違ってた。
轟音とともに土色の水がしぶきをあげて流れ落ちていた。
『すんごいだろ、写真撮ったか? んじゃ仕事いくぞ』
今度は牛と馬の様子を見にランチに行く。


砂漠の中をしばらく走り、すぐつくはずだった。
アルフレッドの表情がおかしい。


『どうした?』
『___迷った。』
『_____。』



地元のインディアンも砂漠で迷うことがある。
1日に2回も。
その後も他のインディアンと何回か砂漠で迷ったことがあった。




EPISODE 8 「アナーキズム」