EPISODE 16 「インディアンの現代音楽」


ジェシ(エド)デイヴィス
インディアンと音楽のはなし。


フロンティア時代のガンファイター
ジェシ ジェイムスに似た名前だが
こちらはインディアンのロックミュージシャン
初めて彼のアルバムを聴いたのは85年くらいだったろうか。
70年代にリリースされたLPレコード盤だった。
当時でさえ時代遅れのそれが時代遅れの僕をノックアウトした。
ごくごく自然な日常生活に根ざした歌詞、楽曲。
いまでも大好きだ。


いまはもうレコードの時代は終わった。
でもCDに入れ代わった90年代、いい時代だ。
現在はCDで、当時でも入手困難だったアルバムが手に入る。
だから大きなCDショップにいけば
ジェシ(エド)デイヴィスのアルバム(3タイトル)も入手可能なはずだ。


1989年、ナヴァホのバズに会ったとき、
彼は音楽プロモーターを仕事のひとつにしていたので聞いてみた。
「おれはジェシデイヴィスが好きなんだけど、彼は最近活動してる?」
『残念ながら彼は半年近く前に亡くなった』
僕は彼をオンタイムで知ることが出来なかった、それが悔やまれた。
今でも彼の、ぼやくような、なぐさめるような声は焼き付いて離れない。
彼は彼自信のインディアンの血を通して、
僕らに勇気を与えてくれる、そういう唄を書いていた。
世界の宝物、遺産だ。


ちなみにインディアンの音楽は
トラディショナルからあらゆるコンテンポラリー(カントリー、フォーク、ロック、ヒップホップ)のものが
多数リリースされている。
中には日本で買えるものもいくつかあるだろう。


トラディショナルでは
数部族オムニバスのダンスミュージック(ドラムとチャント)が
「世界の民俗音楽_北アメリカ」のようなタイトルでいくつかある。
またインディアンフルート奏者の「カルロスナカイ」は有名で、何度か来日して公演もしている。
そういったフルートミュージックのアルバムも手に入れやすいだろう。
ロックでは、メジャーで元 ザ バンドの「ロビー ロバートソン」。
70年前半から活動を続ける「レッドボーン」はファンクロック系。
70年後半にあらわれて、まんま80年代の波に乗れなかったハードなサザンロックの
「ブラックフット」
アクースティクロックの「ビル ミラー」もメジャーとはいえないが大手CD販売店にあると聞いた。
ここにあげたいくつかの音源はネィティヴ色を音や唄に出しているもの。
ただ人種がインディアン(の血を引く)であるだけなら、
元「ジャーニー」のVoの「スティーブ ペリー」もそうだし
けっこうまぎれている。


ネイティヴスピリットでもたまにCD、ビデオ、本をおいてることがある。
一般で手に入りにくいものを心掛けているが、
CD、書籍は専門ではないのでどうしても価格がたかくなっている。(3000円台)
他のニューエイジ系の書店などもCDを置いているところがあるので探してみるといいだろう。


EPISODE 17「ビバ ラスベガス3」